アシストの役割

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ツールドフランスの楽しい観戦の仕方として
チーム単位でアシストと呼ばれるチーム内のエースを様々な面で
支えるサポート役の選手達です。

アシスト達の仕事の中で最も重要なのはレース中の風除けの役割です。
自転車ロードレースはいかに風の抵抗を減らして
スピードを乗せつつも体力を温存するかがポイントとなります。
普段街中を自転車で走っている時も向かい風の中を走っていると
風が抵抗となっていつもよりペダルを強く踏まないといけませんし
体力も消耗します。

逆にトンネルように空気の流れが止まっているところでは
そんなにペダルを踏まなくても楽にペダルを踏んで
スピードを乗せることができます。

自転車レースでも同じ事が言えて
風を除けつつ体力を温存するために前車の後ろについて
スリップストリームを利用して風除けしつつ体力を温存します。
そのため自転車ロードレースでは先頭から1列で隊列を組んで走ります。
この隊列を列車を組むと自転車用語ではいいます。

アシスト達は列車を組んでチームのエースを引っ張ります。
先頭の交代は疲れたら列車の左右にずれて少しスピードを落として
列車が追い越していったらタイミングを見て再び列車の中に入ります。
こうしてチームのアシスト達はエースの体力を温存しつつ
レースを引っ張っていきます。

エースは基本的に勝負どころまではアタックをかけません。
極力体力を温存してアシストに引っ張ってもらいます。
そして勝負どころや他チームのエースがアタックをかけたときや
ゴール前で仕掛けることになります。

ここでもアシストは最後までエースを引っ張ります。
先頭のアシストは残りの体力を使って列車の速度を上げていきます。
先頭の体力が尽きれば列車から離脱して2人目に交代します。
そして3人目、4人目とエースを引っ張っていき
最後にエースがアタックをかけます。

この自転車ロードレースにおける列車を組むということと
アシストの役割がわかるとツールがもっと楽しくなるでしょう。

アシストの役割関連ページ

逃げと集団との駆け引き

ツールドフランスをみるときに集団から逃げる選手と集団との間での駆け引きが見えるようになるとより一段と楽しく観ることができます。集団から逃げることはとてもリスクがある戦術。しかし、それをやらないといけない理由もあります。

逃げのルール

ツールドフランスに限らず自転車ロードレースでは暗黙のルール、掟のようなものがあります。それはレース中誰かがまたは数人の集団で逃げの展開となったときに垣間見れます。

アタッカー達で協力する

ツールドフランスで逃げの展開になったとき、集団とアタッカー達の駆け引きの他にアタッカー達の中でも展開によっては暗黙のルールで協力しあって集団を引き離しにかかる場合があります。