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ツールドフランスの逃げの掟
集団から逃げることは勝利を狙うだけが目的ではない場合があります。
それは集団の中にチームのエースが残っている場合に
そのエースを助けるという役割があることがあります。
集団は選手がたくさんいる分ひとりひとりの空気抵抗を軽減して
レースを進行することができますが、集団の先頭の方は集団の中団を
走っている選手に比べれば空気抵抗あり負担も大きくなります。
この時自転車ロードレースの掟があります。
集団を先頭になって引っ張るのはマイヨジョーヌを着た選手
つまり総合1位の選手がいるチームが集団を引っ張らないといけない
という暗黙のルールがあります。
これは紳士的な協定とも言えるでしょう。
集団でゴールするとタイム差なしとみなされるため
マイヨジョーヌを着た選手が集団の半ばで体力を温存しながら
ゴールしたのであれば集団を先頭で引っ張ってきた選手達は
ただ疲労しただけになります。
そのためにマイヨジョーヌを着るということと
そのチームに所属しているという名誉のために
集団を先頭で引っ張るという使命を背負うのです。
そして逃げる選手がでてきた場合はまた別の掟があります。
それは逃げの選手達にチームメイトが含まれているかどうかになります。
アタックが仕掛けられた場合にそのグループにマイヨジョーヌがいる
チームメイトがいる場合は集団を引っ張らなくてもいいという暗黙のルールがあります。
マイヨジョーヌがいないチームの場合でもアタッカー達の中に
チームメイトがいなければ先頭を引っ張る必要がありません。
ただし、マイヨジョーヌに影響を与えるアタックの場合は除きます。
では、こういう逃げの展開になった時には集団は誰がひっぱるのか?
というとアタッカー達の中にチームメイトがいないチームの選手たちです。
つまりアタッカー達に逃げられてしまうとチームのエースの順位が落ちてしまう
可能性のあるチームたちが集団を引っ張ってアタッカー達を追いかけざるをえないのです。
こうなるとアタッカー達の中にチームメイトを送り込めたチーム員たちは
集団の中で疲労を軽減しながらレースを進めることができます。
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