個人タイムトライアル

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個人タイムトライアル

ツールドフランスはチームによる団体競技ですが
競技期間中2ステージだけ、個人によるタイムトライアルステージがあります。
タイムトライアルステージでは選手は1人ずつ時間差でスタートして
ステージ区間の通過タイムを競います。

 

1分から3分おきに1人ずつスタートしていきますが
速い選手は当然前の選手に追いついてしまう可能性があります。
追い抜くときは前の選手の後ろについて風の抵抗を避ける
スリップストリームを使うことは禁止されていて
前の選手の左右間隔を空けて抜いていかないといけません。
スリップストリームを使ったり違反した選手はペナルティを受けます。

 

この個人タイムトライアルは山岳ステージと同様に
総合優勝マイヨジョーヌ争奪戦に大きな影響を与えます。
各選手のタイムトライアルのタイム差がそのまま
積算タイムに加算されますので
数分程度のタイム差ですと個人タイムトライアルで逆転する
というような展開は結構あります。

 

ツール5連覇という記録をもっている
ミゲール・インデュラインという選手は
この個人タイムトライアルでは圧倒的な強さを誇っていました。
インデュラインは山登りも苦手ではなく
山岳ステージでインデュラインが先頭に立つと他のライバルは
インデュラインの猛アタックについていくのがやっとという状況でした。
前半の個人タイムトライアルでマイヨジョーヌを獲得し
山岳ステージでは常に先頭集団に位置してレースをコントロールして
後半の個人タイムトライアルでさらに2位以下に差をつけて
総合優勝するというのがミゲール・インデュラインのレーススタイルでした。

タイムトライアル用スペシャルバイク

個人タイムトライアルのもう一つの見どころが
タイムトライアル用のスペシャルバイクです。
コンマ数秒でもタイムを縮めるために
選手のウェアやヘルメット、自転車のパーツまで
全てがタイムトライアル用のスペシャル仕様になります。

 

ウェアは空気抵抗を減らすために素材に空気抵抗にならないものが
使用されていて夏の暑い時期ですが長袖のウェアを着用します。
ヘルメットも空気抵抗の軽減と風を後方へ受け流すように
流線型のヘルメットを着用しています。

 

自転車のほうはフレーム全体が空気抵抗を減らすように
フィンが付いていて、ホイールも後輪はディスクホイールになっています。
ハンドルもより前傾姿勢になるように前方でハンドルを握れるように
DHバーというものが取り付けられています。

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