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逃げと集団の駆け引きを知ると楽しくなる
ツールドフランスはチーム制の団体競技ですが
ステージ中で集団から抜け出してダッシュをする選手がいます。
これを逃げの戦術と呼ばれています。
テレビ中継等ではアタックと呼ばれます。
逆に集団、特にマイヨジョーヌを着た選手が含まれるトップ集団を
プロトンと呼んでいます。
ツールドフランスではこのアタックとプロトンの駆け引きが非常に重要で
レースをおもしろくしている要素です。
逃げの目的はゴール前のスプリント勝負よりも有利にレースを運ぶためと
マイヨジョーヌを着た集団を引き離すことによって
順位逆転を狙ったりタイム差を縮めるためです。
しかし、この逃げはとてもリスクがあります。
集団で走るメリットは選手みんなで協力しつつ風除けを交代しながら
レーススピードを上げていったりマイヨジョーヌを着た選手がいるチームなら
集団の先頭を走ることでレースをコントロールすることができます。
逆に逃げる場合、アタックを仕掛けた場合はどうなるでしょうか。
エースが一人逃げる場合とアシスト含めて数人で
一気にアタックを仕掛けるパターンがあります。
一人でアタックをかける場合は山岳ステージ等で
山登りが得意な選手が多いです。
山登りが得意な選手というのはトータルでも上位に来ている選手が
多いのでマイヨジョーヌを来た選手とそのチームのアシストは
集団を引っ張りつつアタックした選手を追いかけることが多いです。
こういう展開になると山登りで真の実力勝負を見ることができます。
アタッカーを追いかけるアシストも途中で力尽き
マイヨジョーヌの選手とアタッカーの一騎打ちというレース展開に
なりやすくなります。
チームのアシスト含めてアタックをかける場合というのは
中級の山岳を含むような平坦ステージで起こる場合がありますが
この場合は山登りの時よりもっと複雑なチームの戦術を見ることができます。
ポイントとなるのはアタックを仕掛けた集団の中に
マイヨジョーヌを着た選手と同じチームのアシストが入っているか否かと
いうのが一つのポイントとなります。
チームのアシストが入っていない集団でのアタックの場合は
アタックを仕掛けた集団の選手達とマイヨジョーヌの選手とのタイム差を見て
集団を引っ張ってアタッカー達を追いかけていくことになります。
アシストがアタッカー達に入っていた場合はどうなるかというと
マイヨジョーヌの選手のアシストはこのアタッカーの集団を何とか
コントロールしてまた集団に吸収させたいわけですが
アタッカー達は集団から逃げ切るため列車を組んでペースアップします。
このときマイヨジョーヌのアシストはアタッカー達の列車の風除けに
参加する場合と参加しない場合があります。
卑怯といえば卑怯ですがこれもチーム制の団体競技の戦術ですので
選手達がそのアシストの立場を理解して非難したりはしません。
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